あきた先生
最近問題になっている空き家問題について知りたいです!
あきろう校長
それでは空き家問題の現状を説明していく前に愛知県の空き家状態の確認をしておくホゥ!
愛知県における空き家の増加
(平成28年10月1日現在)空き家数は42万2000戸で、空家率(総住宅数に占める空き家の割合)は12.3%となります。
前回調査からの増加数は78,400戸、増加率は22.8%となり、全国平均の8.3%を大きく上回っています。
あきろう校長
このように愛知県では近年空き家が重大な問題になっているホゥ!
空き家が多くなる理由
相続というとすぐ相続税の話と思われるのですが、相続は本来親が所有する資産を子に受け継ぐことです。相続人のいない者が亡くなり、それまで住んでいた家が空き家となったり、地方の実家に住む親が亡くなった後、遠方の都市部に住む子供が相続したものの年に複数回も実家に赴くことがなく全く維持管理できなかったりするなどして空き家がどんどん増えていくことになります。
また、家を放置しておくと固定資産税で優遇を受けられると思っている方が放置している場合が多くなっております。
空き家を所有しておくことのリスク
空き家を所有することによってたくさんのリスクを抱えることになります。火災
放火や自然発火などによる空き家の火災は、発見が遅れることが多く隣家を巻き込む大火災になる恐れがあります。空き家が出火元になって隣近所に延焼した場合、管理状況など所有者の重過失が問われる場合があり、多くの方が火災保険に入っていない場合が多く、空き家の持ち主に賠償責任が発生してしまいます。
植栽や雑草などによる景観の悪化や倒木
空き家の敷地内に庭や植木などがある場合、その庭の木が管理できずに伸びた木が自然現象などで木や枝が折れ、隣家や車を破損させたり、通行人に怪我などをさせてしまう可能性が高くなります。その他にも草木などが伸び放題で放置されたり空き家の壁に落書きをされても気づくことなく放置していると周囲の街並みの調和を乱してしまう恐れがあります。民地からの苦情もあり、数ヶ月に1回草刈りをしている人もいます。
倒壊
誰も住んでいない木造建築は通気や換気がされず、劣化が早くなりますので長い間放置している物件は特に注意が必要です。定期的に物件を見に行くなど、物件の管理を怠らないようにしなければなりません。治安の悪化
誰も住んでいない空き家は、不法侵入や不法投棄などの犯罪に利用される可能性があり、地域の治安を悪化させてしまう恐れがあります。不動産価値の低下
家は人が居住していなければ劣化・老朽化していきますので資産価値も下がってしまいます。資産価値が低下してしまうと売却する際の価格が下がり、その後賃貸をするにしても修繕費がかかってしまいます。あきた先生
僕が遊んでる公園の近くの家も空き家なのかな。。
あきろう校長
愛知県の空き家問題はこれからますます深刻化していくと思うホゥ!空き家を放置すると損をする可能性が非常に高いホゥ!